オードリー若林の紀行文『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』概要

オードリー若林が、旅先での経験や日常の出来事を通じて感じたことをユーモラスかつ鋭い視点で綴った作品。

2016年、夏休みが5日取れると知った若林が、念願だったキューバ旅行へ行くための準備を進めるところから本編はスタート。ちょっぴりひねくれたコメントを交えつつ、日本での暮らしとの対比や旅行先での気づきが、面白おかしく綴られている。

エッセイ全体を通して、若林の独自のユーモアと、社会や人生への洞察が随所に見られ、読者に日常生活の中で見逃しがちな視点を提供する内容となっている。

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』感想

若林さんは街や人を分析したり、自分の感情と向き合うのが上手なのだろうか。現地へ降り立ったときの感想、出会った人々の人柄、旅行を通じて学び感じたこと。すべてが独自の感性で、赤裸々に、誠実に綴られていて、まるで自分も旅したあとの感覚になった。陽気な国の人見知りガイドのマルチネス、好きです(笑)

日常生活でちょっぴり斜に構えて考える人、旅先のキラキラした部分だけでなくローカルな風景が好きな人に、特におすすめしたい一冊。旅行好き、日常から現実逃避したいという人にもおすすめ。