『永遠に僕のもの』あらすじ
1971年、ブエノスアイレス。17歳のカルリートスは、他人の家に罪悪感なく潜り込み、金目のものを盗み出す。逃走の相棒は盗んだバイク。息子の行動を心配した両親は、カルリートスを転校させる。転校した先でラモンという荒々しい魅力を放つ男に出会い、二人は互いに犯罪のパートナーとして、さまざまな犯罪に手を染めていく。欲しい物は手に入れて、目障りな者の息の根を断つ。狂気と美しさから目が離せない、実在の人物をモデルにしたクライム映画。
『永遠に僕のもの』感想
ブロンドヘアに魅惑的な瞳、艶やかな唇。天使のような顔をした殺人鬼カルリートス。後ろめたさを感じず軽やかに踊るように罪を重ねる彼の姿は、犯罪行為と分かっていても、観る者を陶酔させる。“南米のパリ”と呼ばれるブエノスアイレスの美しい街を舞台に、カルリートスと相棒ラモンが繰り広げる犯罪行為は見事。しかし次第に仲を違えていき…。最後の最後まで美しさを残したまま、幕を閉じる異色のクライム映画。
こんな人に観てほしい
犯罪映画が好き、カラフルで趣がある映像・街並み・インテリアが好き、スペイン語の響きが好きな人には特におすすめ。