2026年2月に、草津へ1泊2日の旅行をしてきた。建国記念日と次の平日を合わせた水〜木曜日。短い時間ではあったが、都会の喧騒から逃れ、非常に穏やかな時間を過ごせた。今回は、その旅の記録を、写真とともに残してみる。
東京八重洲からバスで5時間弱
事前にバスの一括検索サイトで調べて、比較的安い便を見つけた。「Dtsline」というバスで、聞いたことないなと思ったら、主に東京と草津を結ぶ、群馬県のバス会社らしい。とても良かった。2月の祝日に片道3,四百円。途中でクイズが開催されたり、休憩のためにとまった道の駅では「揚げ焼き芋」の試食があったりと、振り返ってみるとローカルみがあって和やかだった。
草津到着、軽く散策
草津のバスターミナルには14:10に到着。歩いてまずはメインの湯畑を見た。すぐ近くには、草津観光で有名な温泉たまごのお店「頼朝」があったので、試してみた。黄身まで火が通っていて、箸で掴めそうなくらいしっかりしている。だからといって、ゆで卵のように固いわけではない。きちんと滑らかさが残っていた。

お昼ごはんは「やすらぎ亭」で九割蕎麦
ふらふらと歩いていると、蕎麦屋を発見。あまり考えずに入った。私は山菜蕎麦を注文。山菜蕎麦は、高尾山とかで山登りをしたときの頂上でしか、食べたことがなかった。私にとっては山登りの味。お蕎麦は九割か十割を選べた。
普段九割蕎麦くらいしっかりした蕎麦を食べることはあまりない。偶然の出会いで、蕎麦が来るまでワクワクしていた。食べてみると、蕎麦を感じられて、とても美味しかった。私と一緒にいた人は、天ぷら7種盛り(たしか。9種だったかも)を頼んでいた。すごいボリューム。天ぷらをいくつか食べさせてもらうと、サクサクっと軽い衣で、蕎麦とよく合っていた。内装はカジュアルだけど、味がとても上品。また草津に来たら寄りたいお店。

本日の宿は「松村屋旅館」
宿は、湯畑から歩いて1分もかからないくらいの場所にある「松村屋旅館」。素泊まりで11,000円ほどだった。草津の中では、リーズナブルなほうだと思う。チェックインのため宿へ向かうと、思っていたよりも随分と頑丈そうで趣があった。扉を入って左手に受付があり、氏名や住所などの必要事項を記入すると、旅館の方が館内の案内をしてくれた。1階に温泉があり、客室は2〜3階。草津の温泉の湯温は熱いらしく、だからといって基本的には(というか絶対)水を入れてはダメらしいが、「松村屋旅館」ではOKとしているらしい。

続いては客室へ。3階の「梅」という名前の部屋だった。入ってみてびっくり。想像していたよりも広かった。引き戸を開けてスリッパを脱ぎ、さらに扉を開けると10畳の和室。部屋選びでは「和室・布団・窓際の広縁あり」を条件にしていたが、それをクリアしたどころか、掛け軸や欄間まであるとは。宿の人も丁寧だし、部屋は良いし、あとで入った温泉も良く、また草津に来た際には泊まりたい。



夜ごはんは釜飯屋の「まんてん」へ
夜ごはんの場所を見つけるのには苦労した! 居酒屋にあるような小さいお皿をいくつも頼むのではなくて、一品をメインにして食べたいと思って選択肢を狭めてしまったので余計に。正直この「まんてん」は、旅行前に見たInstagramやYouTubeの投稿で何度も出てきて、そういう場所には行きたくないと思っていたので最後まで残していたのですが、気分的なものも含めるとここしかなかった。とはいえ、美味しかったし雰囲気も良かったので、行って正解だった。
草津に「まんてん」は2店舗あり、最初は湯畑前にある本店?に行ったが、14組待ち、かつスタッフの対応が好きではなかったので、もう一店舗にも足を運んでみた。「草津湯畑 弐番館」も湯畑からすぐ近く。お店へ入ってみると待ちがなく、すぐに入れた。こちらは気持ちの良い接客で、雰囲気も良かった。

メニュー名は忘れてしまったのだが、頼んだのは鶏とキノコの釜めしと、牛タンとネギの釜めし。地酒もあったので、「草津節」という日本酒も頼んでみた。釜めしについては、私はシンプルな鶏とキノコのほうが好きだった。一緒にいた人は牛タンのほうが美味しかったよう。「まんてん」では釜めしのほかに、すき焼きも人気があるみたい。周りの席を見てみると、何組かすき焼きを頼んでいた。
2日目、猫がいる「中村屋旅館」の日帰り貸切風呂へ
泊まった旅館「松村屋旅館」には貸切風呂がなかったので、日帰りで利用できる場所を探した。いくつか調べた中でも「中村屋旅館」を選んだのは、猫がいるから。旅館に猫がいるなんて!幸せ!ということで、行く前からずっと狙っていた。事前予約ができるのかどうかネットで調べても出てこず、かといって電話するのもなんだか気が乗らなかったので、当日確認してみることにした。
日帰りの貸切風呂は、11〜15時の間。10:45くらいに尋ねると、「11:00になったらオープンするのよ〜」ということで、一度出て、少し歩いた。11時になり再訪。入浴料の2,500円を払い、受付で氏名や電話番号、住所を記入。そしたら宿の人が地下へ案内してくれて、5つある貸切風呂のうち好きなところへ入って良いと言ってくれた。さらには全部覗いてみて良いですよ、と。おおらかだ。また、ホームページには45分と書いてあったのだが、タイマーで時間をはかるわけでもなく、「45〜50分くらいでお願いしますね」という感じだった。
手前から2つめの「七竈(ななかまど)」にした。丸いお風呂で珍しいなと思った。昨日の旅館のお風呂がとても熱かったので、ここも同じだろうか…と構えていたのだが、掛け湯をたくさんしたからか案外すんなり入ることができた。
館内では猫に気を取られ、猫の写真しかないが、この旅館の入り口や廊下も落ち着いた雰囲気だった。宿泊予約は3ヶ月前からやっているらしく、土曜日はすぐに埋まってしまうらしいが、平日は比較的取りやすいらしい。次来たときは、中村屋旅館も良いな、と思った。


お昼ごはんはカツ丼を求め、彷徨い、「大野屋」へ
温泉を後にして、お昼ごはん探しへ。一緒にいた人が「カツ丼を食べたい!」とのことだったので、Googleマップで調べて出てきたお店へ行くことにした。中心から歩いて10分ほどの場所で、急な坂を登り続けて辿りついた先には…、暖簾がない!これはやっていないだろうと、諦めて来た道を引き返した。
続いては中心にある、マップでは営業時間内のお店をめざすことに。着いた先では、「準備中」の文字が見えた。もうお腹はスカスカ。ぼんやりとした頭で考え、探して見つけたのが「大野屋」。
店内は座敷とテーブル、合わせて12〜15組分くらいだろうか。早速メニューを開き、蕎麦とカツ丼のセットを頼んだ。一緒にいた人は蕎麦とソースカツ丼のセット。なお、蕎麦 or うどんのどちらかを選べる。

バスの時間まで再び散策
草津のバスターミナルを17:10に出発するバスを予約しており、まだ時間があったので散策することに。団子を食べたくて、先ほどの「中村屋旅館」の方に聞いた「箱田屋」に行くつもりだった。団子と言えば、そこが美味しいらしい。地元の人のおすすめでもあるし、楽しみにして向かってみたら「臨時休業」。祝日の翌日の平日だったからか、休みが多かったのかな。
それでも草津では十分に楽しめて、リラックスできて、良い旅だった。
まとめ
草津では、旅館や料理屋さんの方がとても物腰柔らかで穏やかな印象を受けた。またチェーンのお店が少なく、個人店の割合が多かったのも印象的。風情ある街並みに加えて、東京の街中にあるような広告が目立たないのも良かった。都会にいると、歩いているだけで、ビルや看板、電車の吊り広告など、至るところで広告が目につく。情報が多すぎるし、消費を強要されているようで、心が落ち着く時間が少ないように思う。
今回は久々に都会を離れて、昔ながらの古き良き街並みや人の温かさに触れ、想像していた以上にリフレッシュができた。またこういう旅をしたい。