2026年4月に、東京から上高地へ1泊2日の女子旅をした。特急あずさで新宿から松本まで乗り換えなしで行き、その後はレンタカーで山道を越えながらいろいろな場所を散策。ハードめなスケジュールを組んだが、満足度もひとしお。その旅を記事で残してみる。
1日目:奥飛騨観光
松本からレンタカーで奥飛騨へ
特急あずさは、東京・新宿〜長野・松本間を運行する特急列車。指定席料金込みで、6,730円(2026年4月現在)。朝の8:00ごろに出発し、松本には10:30ごろに到着。そこからは事前に手配をしたレンタカーに乗って、1日目の観光地「奥飛騨」を目指した。
Googleマップで見ると、松本から奥飛騨までは1時間半ほど。ランチを取りたかったけれど、まずは奥飛騨あたりまでは行くことにした。松本〜奥飛騨間の山を抜けるためには、安房トンネルを通るのが便利。有料道路ではあるが、相当のんびり景色を楽しみたいといった理由がなければ、通ることになるだろう。なお、安房トンネルを通れば山道を通らなくて良いと思っていたが、そんなことはなかった。トータルで少なくとも30分は山道を走りつづけたように思う。
1997年12月6日に、着工から18年の時を経て開通。それまでは冬季は通行止めになっていた安房峠が、年中通行可能になった。また、険しい安房峠を越える必要もなくなったため、安全性も向上。全長は4,370m。活火山(焼岳・アカンダナ山)の真下を貫くため、非常に難工事だったそう。
奥飛騨のレストランで昼ごはん
友達が見つけてくれた「ひがくの湯と登山者食堂」で昼ごはんを取ることにした。詳しくは分からないが登山者のための場所でもあるらしく、日帰り入浴もあるらしい。扉を開けると、柴犬が勢いよく飛び出そうとしていた。ここの子なのかな。中に入れたが、また扉が開くと出て行った。リード繋いでいないし、店の人の目が届くところにいるし、あれが通常運転だったのだろうか。

ごはんのラインナップはとても豊富で、友達4人と長いこと悩んでいた。しっかり腰を据えるよりは、次の目的地「新穂高ロープウェイ」へ早く移動したかったこともあり、手軽に食べられそうな山菜蕎麦を選んだ。ほかの子は高山ラーメン*を食べていた。おいしそうだった。
* 奥飛騨は高山市の中にあるエリア。
絶景を見るために新穂高ロープウェイへ
昼ごはんを食べたら「新穂高ロープウェイ」へ移動。下調べは友達がしてくれていて、私はあまりどういう場所か知らなかった。ロープウェイに乗って、景色を見るんだなくらい。調べてみると、日本で唯一の2階建てゴンドラで、標高2,000メートル以上の場所へ行けるらしい。訪れたのは4月中旬。東京では半袖で過ごせるくらいの時期。奥飛騨でも地上は寒くはなかったけれど、ロープウェイに乗って標高が高くなるにつれて、寒さを感じた。頂上まで行く場合の往復料金は往復3,800円。ちょっと高い気はするが、頂上からの綺麗な景色を見られることと、それくらい値段しないと安全性が怖いと思ったので、妥当だろうか。総じて、良い経験だった。


新穂高ロープウェイから車で20分、「奥飛騨クマ牧場」へ
この旅で、かなり楽しみにしていた場所のひとつが「奥飛騨クマ牧場」。100頭は超えるくらいのクマたちが住んでいる。動物園でクマを見ることはあっても、1〜3頭ほどがぐるぐると回っているか寝ている姿しか見たことがない。クマだけがいる園って珍しいと思い、ワクワクしていた。料金は大人1,400円。クマにあげるためのおやつも買って、いざ入園。少し歩くと、目の前にたくさんのクマたちがいた。

思ったよりも近くで見れる。柵とクマたちがいる場所の間には深い掘りがあって、襲い掛かられる不安はなく見れる(施設である以上、当たり前だが一応ね…)。

おやつであるドライフルーツをあげようとすると、数頭が立ち上がって両手を上げて「ちょうだい」と言うような仕草をする。それがとても可愛かった。お世辞にも賑わっていたとは言えないが(16時ごろに行ったからかもしれない)、世話はきちんとされているように見えた。
ツキノワグマは胸に三日月に似たV字模様の白い毛があるため、ツキノワグマと呼ばれている。英語ではMoon Bear。三日月のような白い模様は個体差があるらしい。その違いを見るのも面白かった。
夜ごはんは飛騨高山地方の郷土料理「朴葉味噌」の定食
夜ごはんは「もみの木(ひらゆの森館内レストラン)」で。ここでも何を食べるか迷ったが、飛騨地方の郷土料理「朴葉味噌」の定食をいただくことに。朴葉(ホオノキの葉っぱ)の上に、こうじ味噌を乗せて焼いた料理。肉が乗っているイメージでしたが、山菜やきのこが乗っていた。熱されてより香ばしくなった味噌を、ごはんに乗せて食べると箸がよく進む。

お腹もいっぱいになり、宿へ移動。「奥飛騨ガーデンホテル 焼岳」に泊まった。「ホテル」とあるが、和室に布団が敷いてあるなど、「旅館」のほうがしっくり来るのでは?と思った。私はホテルよりも旅館が好きなので、嬉しかった。館内には温泉も付いている。ひとつの内風呂に加えて、サウナと水風呂があった。露天風呂もあり、かなり広々とした印象。立ち湯や、行ってはいないが混浴エリアもあった。
脱衣所も綺麗で、数台の洗面とドライヤーが用意されていた。脱衣所も広々としているので、ゆったりとリラックスした時間を過ごせると思う。ちなみに夜空は星がたくさん見えて、とても綺麗だった。

2日目:上高地・松本観光
朝4:30起き、上高地へ向かう
上高地は年中マイカー規制がある。「あかんだな駐車場」から出ている始発(6:20)のバスで上高地へ向かうため、かなりの早起きをした。無事バスに間に合い、7:00ごろには上高地散策の出発点「大正池」へ到着。調べてみると、1915(大正4)年におきた焼岳の噴火でできたらしい。「大正」と聞くと昔の印象があるが、火山が噴火してひとつの大きな池ができたのが約100年前と聞くと、とても最近のことのように思う。当時の人たちは、この噴火に怯えたのだろうか。そして、巨大な池を見たとき、どんな感情を抱いたのだろうか。
しばらく歩き、メインの「河童橋」へ
大正池から河童橋を目指して歩き出した。人はぱらぱらといるが、混雑はしていなかったように思う。道には小さな橋がかかっている場所もあり、きちんと整備されている印象を受けた。歩いていると途中で野生のサルが何匹もいた。集団で生活しているように見えたが、それほど広い範囲に散らばっているわけではないように見えたので、どこで食べ物を手に入れるんだろうかと疑問に思った。



大正池から河童橋までは1時間強でしょうか。上高地観光でよく見る場所「河童橋」に到着です。


この写真を撮ったのは朝8:00ごろだと思います。見える通り人はまばらで、写真を撮る余裕は十分にありました。このあと明神池まで歩き、帰り道で再び河童橋を通ったのが11:00〜12:00ごろでしたが、人はかなり増えていました。ゆっくりと焦らずに散策・写真撮影を楽しみたい方は、朝早くから来るのをおすすめします。
上高地から松本市内へ移動、レンタカーを返却して松本観光
合計4時間ほどの散策を楽しんだら、再びバスで「あかんだな駐車場」へ戻り、車で松本市内へ移動。行きも思いましたが、かなりくねくねした山道が続きます。無事松本市内へ到着し、レンタカーを返却したのが14:00ごろ。帰りの特急あずさは17:20発だったので、3時間ほど松本観光を楽しむことにしました。松本駅周辺には観光地がコンパクトに集まっていたので、3時間でも十分だと思いました。
松本城は江戸時代以前からの天守をそのまま残す「現存12天守」のひとつで、その価値の高さから国宝に指定されているそう。国宝指定ということもあり、絶対に行きたいと思っていました。最上階まで上がることができたので、上ってみました。ところどころに歴史的な史料が展示されており、歴史や城に興味がある人にとっては楽しめる場所だと思います。石落としや鉄砲狭間なども見ることができます。当時の武士たちはこの穴から外の様子を確認して、城を守ったり攻撃をしたりしていたんだと想像するとロマンを感じました。
17時台発の特急あずさで新宿へ
松本観光も、スピーディではあったものの楽しんで、帰路につきました。17:20ごろ発のあずさに乗り、新宿に着いたのが20:00ごろ。かなりハードスケジュールな旅でしたが、奥飛騨・上高地・松本すべて大満足。都会に住んでいると、こういう自然あふれる場所や、時間がゆったりと流れる場所が恋しくなります。また近々、今回のようなのんびり旅をしたいです。