『逆転美人』あらすじ
「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。でもそれが私の人生に不幸を招き続けているのです」飛び抜けた美人であるせいで不幸ばかりの人生を歩むシングルマザーの香織(仮名)。娘の学校の教師に襲われた事件が報道されたのを機に、手記『逆転美人』を出版したのだが、それは社会を震撼させる大事件の幕開けだった――。果たして『逆転美人』の本当の意味とは!? ミステリー史に残る伝説級超絶トリックに驚愕せよ!!
出典:双葉社(https://www.futabasha.co.jp/book/97845755261270000000)
『逆転美人』ネタバレあり感想
ここから先はネタバレを含むので、これから読もうとしている方はそっとページを閉じてください。
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トリックについて
トリックが分かった瞬間、「そんなこと、本当にできるの?」と疑問だった。そして試してみた。本当にひと文字ずつページの角に書いてあって、繋げると文章になるのかと。
本当だった。このトリックと、実際に書き切ったことに脱帽だった。たとえこのトリックを思いついたとしても、何からどう始めれば良いのか、どれだけ頭を使うのか、そして実現できるのか、などを考え出すと、私だったらすぐに諦めてしまうと思う。本編を書くために、どれだけの時間と労力を費やしたのかと、著者本人に聞いてみたい。
「『このトリックは世界中の誰も使ってない』と僕だから気付けたのではないか」という、藤崎さんへのインタビュー記事があった。そこには、「この設定は後付けで、完全にトリック先行で書きました。『こんなトリックは世界初のはずだ!』というのを思いついて、それを実現させるべく書いた次第です。」とあった。恐れ多いながらざっくりと言うと、こんなトリックを実現させたい「熱意」だけで書き切ったのだろうか。すごい。
ストーリーについて
ストーリー自体は、読み終えた感想としては「とても面白かった」と言える。
だが読み始めのころは、正直主人公の少女の人柄が好きではなく、あまり気分は良くなかった。誰もが認める美人だからと言って、どこへ行ってもいじめられるなんて大袈裟だと思った。幼少期にいじめなどのできごとがあったとしても、あれほど暗い性格になったことも、学力が低くて頭が悪いことも理解しがたかった。私は普段、多少の不得意があっても頑張って乗り越えるのが正だと思っているから、余計にそう感じたのだと思う。
あとは、周りの人がとことんひどい。それほどひどい人が周りに集まるのだから、あなた自身も人柄に難ありだったんじゃないの?と思った。まあ、そこらへんはフィクションでありミステリーなので、深く考えないほうが良い。
まとめ
私にとって、初めての藤崎 翔作品。ほかの本も読みたくなって、早速『冥土レンタルサービス』を読んでいる。『逆転美人』とは打って変わって、転生コメディと言えるだろうか。まだ2作品しか読んでいないが、発想が面白い作家なのかもしれない。