『九月が永遠に続けば』を手に取った理由
母親も小説を読んでおり、その母から「買ったからいる?」と聞かれた。あらすじを読むと面白そうだったので、送ってもらった。
あらすじ
高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか――。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。
参照:https://www.shinchosha.co.jp/book/133851/
感想
期待していた展開とは違ったな、というのが率直な感想。読書メーターなどで他の人が読んだ感想を見ていると「引き込まれてあっという間に読んだ」「重苦しい」などがあり、その感想から想像したのは「どうしようもなくて、誰も悪くない、悲しく苦しい話が分かってしまった」ような物語かと思った。そういう話ではなかった。
出てくる登場人物の誰にも入り込めなかったのも、思っていたほどの作品ではなかった…と感じた理由だろう。
ーーー以下、軽く物語の展開に触れますーーー
失踪した息子はとある人と会っていたが、その人と会う動機があまりよく分からなかった。なぜ、それほど会いたいと思ったのか。
母親の佐和子が「こうしている間にも息子が帰ってきているかも」「あの場所にいるかも」と探し回っている様子からは、焦る気持ちは痛いほど伝わってきた。生きているかどうかすら分からない恐怖の中、どうにかして自分を保とうとする姿は痛々しかった。この描かれ方は良かった。
雄一郎は、なんだかなあ。よく分からない。医師という立場ですることではないだろうと思い、その時点で無理やりだと感じてしまった。