『占星術殺人事件』を手に取ったきっかけ
知り合いの方におすすめの小説として紹介してもらった中の一冊。どんな小説か調べてみると、1981年初版・40年間未解決の事件を追う話・日本の新本格ミステリーの金字塔になったと言われているようで、「目にしたからには読んでみたい」と思った。
あらすじ
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!?
感想
難しかった! この本の最初にはある人の「手記」があり、そこで挫けそうになった。もともと「最初の50ページくらいが大変、あとは読みやすくなる」と言われていたので、どうにか乗り切った。正直手記の部分はしっかり読まなくても、なんとなくの人物名を把握して、何が起きたかをあらかた理解できれば良いと思う。しっかり細部まで理解しなくても大丈夫。
手記を乗り切ったあとも、ほとんど最後まで、名探偵・御手洗潔とその友人・石岡が事件を追う様子だけが描かれる。推理が本作の大半を占めるので、それほど推理小説に慣れていない私にとって、ややとっつきにくく難しいと感じた。
御手洗と石岡が推理を進めるうちに、参考人となる人たちの発言が描かれる。このように他の人の話が入ると、だいぶ読みやすくなる。
最後に明かされるトリックは、確かに読んでいても気づかなかった。しかし材料はすでに出ていた。
なお初版が1981年に出たと記載したが、2013年に改訂完全版が出ている。私は後者を読んだ。どちらも内容は同じらしいが、改訂版の方には図解があり、より分かりやすくなっているとのこと。